非国立天文台

星座を捏造するのココロ。
例えば、アメリカ人は意外と集団主義的だという指摘は、以前から何人かの社会心理学者によってなされていた。例えば、リースマンの古典的な著作『孤独な群衆』では、アメリカの若者には周囲に意見を合わせようとする「他者志向的」な性格類型が多く、社会全体に画一主義が拡がっていると論じられている。モハメド・アリのチャンピオン剥奪を例に上げて、禁忌を犯すトリックスター的な存在に対する排斥圧の強さを指摘する論者もいる。一方、日本人に関しても、必ずしも集団主義的でないとする主張が少なくない(山岸俊男著『心でっかちな日本人-集団主義文化という幻想』など)。
個人主義-集団主義という対立軸に、さらに「他者との差異を重視するか否か」に関する縦型-横型という対立軸を絡めて論じるべきだという意見もある。この観点から、縦型個人主義(「他人よりうまく自分の仕事をすることが重要だ」など)、横型個人主義(「ふだん自分のしたいことをする」など)、縦型集団主義(「自分が好きなことでも家族に反対されたらあきらめる」など)、横型集団主義(「他人と協力すると気分がいい」など)の4パターンに関して、アンケート調査が行われた(R.Ohashi, 放送大学研究年報 22号)。興味深いことに、その結果によると、個人主義-集団主義の軸では日米間の差異はあまりなく、むしろ縦型-横型の軸で「縦型のアメリカと横型の日本」という違いが明確に見られる。
科学と技術の諸相 (via raurublock)